カリフォル二アの釣りのレギュレーション

今回は湖や川などの釣りの規則について簡単に書いてみようと思います。

川や時期によって色々な規則があり、細かく書くと膨大な量なのであくまでもここで書かれたことは概略と思ってください。

フィッシングライセンスは州政府のGFG(Department of Fishing and Game)が発行していますが、スポーツショップか釣具屋にいけば、 誰でも簡単に買う事ができます。

2013年の年間パスは、州内居住者が45ドル93セント、州外居住者が123ドル38セントです。そのほか短期のパスには1日券、2日そして10日券もあります。 実は、海外からの人も、ニューヨークからの人もカリフォル二ア州外居住者なので、同じ扱いになるのです。

もしこのパスなしに釣っているところを猟区監視人に見つかると600ドル以上の罰金です。これはその場で交通違反と同じようにチケットを切られ、 後日払うのですが、払わずに逃げることはかなり困難です。実は数年前、友人が捕まってしまった経験があるのですが、たぶん現在はもっと高額になっているはずです。
この監視人はパスの確認、許可されたエリアで釣りをしているかどうか、何匹魚を持っているか、などを主に調べます。 彼らは川や湖からボートでやってきたり、パーキング場に待っていたりと、不意をつかれ、捕まる人も結構多いのです。

そしてもう一つ、セコンドロッドスタンプというのがあります。
これを14ドル04セント出して買うと、一人で二本のロッドを使って釣る事が出来ます。 フライフィッシャーには,殆んど必要ありませんが、エサ釣りの人たちが、一度に二本ロッドを出して釣る時に必要なスタンプです。 ロッドは何本持って歩いても構いませんが、ラインが水に浸かっているかどうかが、重要です。スタンプなしでこれに違反すると、 ロッドとリールがその場で没収されます。

エサ釣りの出来る湖などの多くでは、一日一人5匹まで魚を持ち帰る事が出来ます。 これは、ロッド1本でも2本の人でも同じです。5匹をキープした時に、その日の釣りは終わりという事になります。 もし、5匹以上持っていて監視人に見つかると、300ドル以上の罰金が待っています。

もう一つ解りづらい規則の中に、一つの地域から10匹しか持ち帰れない、と言うものがあります。 1日5匹キープできますが、自宅に持ち帰る時は10匹までですから、1週間居て、毎日5匹づつ釣っていると35匹になりますが、 実際自宅にもち帰れるのは10匹までなのです。残りの25匹は、釣った町のホテルやキャンプ場で、料理して食べなくてはなりません。 実はこの規則の為、私は、エサ釣りからフライフィッシングを始める事となったのです。 決して何かの信念で、キャッチアンドリリースをしているわけではなく、ただ1日中釣りをしたいだけの欲望なのです。

エサ釣りをしていた頃、5匹以上釣ってしまった事があり、かなり焦って元気な魚をリリースした記憶が残っています。 あるとき、知人のアメリカ人と湖に出かけました。彼は今まで、リミットの5匹を釣った事が無いとの事だったので、秘密のポイントを教えると、なんと数時間後に7匹持って帰ってきました。彼いわく『人生の中で、こんなに魚が釣れた事がなかった』そうです。 満面の笑顔でパーキングに戻ると、そこにはニッコリ微笑んだ監視人がいたのです。 そして、2匹オーバーになんと380ドルの罰金を言い渡されたのです。 これには、後日談がありまして・・・・・

彼には離婚した妻子があり、毎月養育費を送っているので、その生活の苦しさを訴えた詳細な手紙と共に、100ドルの小切手を送ったそうです。その後、DFGからのペナルティーはなく今に至っているそうです。 離婚後の養育費で、苦しんでいるアメリカ男性ならではのエピソードでした。 それに同情してくれたDFGも、なんか人間味があって嬉しいな~~~。