絶滅に瀕したPaiute cutthroat(パイユート・カットスロート)

Paiute cutthroat(パイユート・カットスロート)は、絶滅に瀕したカリフォルニア原産のトラウトです。

5千~8千年前に 侵食によって分断された川により、Lahontan cutthroat(ラホンタン・カットスロート)から孤立したした集団だといわれています。

当初、数世紀もの間Paiute cutthroatの体の色は、ゴールデン・トラウトと類似していたと考えられています。

大きさは平均15cm、最大でも25cm、寿命は5年以下

カリフォルニア州全体でも純血種の個体数は僅か500匹とも言われ、最大でも1000匹を越える事は無いと予想されています。

彼らを継続的な監視と保護・管理なしでは、50年以内に絶滅の可能性もあるともいわれています。

すでに原産地域ではワイルド(天然)の純血種は、絶滅したといわれています。

やはり絶滅の大きな理由は、不法に持ち込まれたレインボーとの交配(ハイブリッド)や、レインボーやブラウンの捕食対象になっているからです。

カリフォルニア州でも放流などして保護活動を進めていますが・・・・・・・・・・・成功例は多くありません。

なぜなら、Lahontan cutthroat が400 – 8,000 の卵を産むのに比べ、Paiute cutthroat は僅か325 – 350 の卵しか産みません。

また産卵もLahontan cutthroat が生涯5回するのに比べ、Paiute cutthroat は1度しかしないようです.

保護活動により成功している幾つかの生息地域も大きく離れていて相互関係が無く、大きな集団によって保障される遺伝的多様性も失われています。

本当の『幻のPaiute cutthroat(パイユート・カットスロート)』なのです・・・・・貴重さにおいてゴールデン・トラウトを越えるものです。

『何時かワイルド(天然)の純血種と対面することが出来るだろうか』と思いつつ・・・・・・・・・・

今回色々調べたところ、在る小さな川にPaiute cutthroat 種の保護の為放流が行われた過去があることを調べ上げ、州政府に釣りの許可についてメールで問い合わせたところ、『最近の調査が無いので、行く計画があるなら現状をレポートしてきて欲しい』といわれました。

普段この川が釣りの話題に上る事はなく、何人ものガイドと話してもこの”秘密のスポット”を知る人は皆無でした。

解禁が終了する直前、4WDでなければ走れない荒れた道路を10数キロ山に入り、過酷なドライブをで着いた川で釣れた”パイユート・カットスロート”の写真です。