Mono Lake

Mono Lake(標高1900m)は、ヨセミテ国立公園に登るTioga Pass(タイオガ・パス)の入り口から、パノラマ街道US-395を少しだけ(5分)北上した所にあります。

海水の3倍以上もある塩湖で、釣りには不向きの湖ですが特殊なハエ(アルカリフライ)とエビ(ブラインシュリンプ)が生息しています。

元々は76万年前(100万年前ともいわれている)に出来た巨大な湖だったようで、昔(氷河期)より水位が200m以上下がったらしく、北アメリカで最も古い湖の一つであるらしいのです。

湖の水にはカルシウムが大量に溶け込んでおり、湖底からは炭酸水が湧き出しているため、それが反応して炭酸カルシウムとなり堆積し、長い年月を重ね、”TUFA TOWER”(トゥファ・タワー)と呼ばれる不思議な形の奇岩が生成されてきました。
トゥファと呼ばれている物は、Lithoid Tufa (岩状トゥファ)、Ice Aged Tufa (氷河期トゥファ)、Sand Tufa (サンド・トゥファ)の、大きく分けて3種類あり、ビジターセンターで確認できます。

今のモノレークの水位が下がったのは、大都市ロサンゼルス市の水を供給するため、1941年からモノレイクに流れ込む周辺の小川から水をくみ出したのが原因、しかし1978年以降、保護・回復活動が起こり今まで続いているが、もし以前のように水位が14mも上がれば、トゥファ・タワーの多くが水没すると言われていて、観光資源としては今の状態が良いようにも思われるのだが・・・・・、よって早めのお越しをお勧めします。

2010年には、これまでの生物学の常識を覆す発見がこのモノ湖の堆積物から見つかった、。
『米カリフォルニア州にある塩水湖のモノ湖で、通常生物には有毒なヒ素をDNAに取り込んで成長する細菌が見つかったと、米航空宇宙局(NASA)などの研究チームが2日、米科学誌サイエンス(電子版)で発表した』
これは多くの生物は炭素、酸素、窒素、リン、硫黄の6元素で構成されている」が、ヒ素濃度の高いモノ湖で発見した新細菌「GFAJ-1」株は、リンが少ない環境ではヒ素を取り込んで成長することが出来る、ということは、地球外生物の存在の可能性をさらに広げたことになるらしいです。

モノ・レイクは、世界的にも有名な渡り鳥の休息地で、春には遠く南アメリカから何万羽もの渡り鳥がやってきます。そのためバードウォッチングで有名な場所で、ゲストブックには世界中からの訪問者の人の名前がたくさん書かれています。

またカリフォルニア 州最大のカモメの繁殖地でもあり、山間部をカモメが飛んでいる風景も見られます(アメリカ全土では2番目で、もっとも大きい繁殖地はユタ州の Great Salt Lake)。

渡辺謙さんの出演したキャノンの一眼レフカメラ、EOSD40のコマーシャルでも有名な場所。

ここでは日本語の案内がもらえます。

US-395とTioga Pass(タイオガ・パス)の交差点の近くにある”Mobil のガス・ステーション内のレストランは、実は知る人ぞ知る” GAS STATION とは思えない食事を出すお店”で有名なところなのです。ちょっと見過ごしてしまいそうですが、お土産も売っていますので、休憩タイムにはお勧めの場所です。 http://whoanelliedeli.com/